所長メッセージ


「世の中の改善のため、<願い>と<スキル>をマッチングさせる」

 法廷で戦うためには弁護士がいます。

病気を治すためには医師がいます。

では社会問題を解決するためには?

 

今の日本社会では、社会問題の当時者をサポートするための、「調査のプロ」と「PRのプロ」、すなわち社会発信の代理人のような存在がいないことに気づきました。理不尽を減らすためには、デモをしたり、Twitterで声を届けることもできます。一方で、「記者会見はだれでもできる」「国会議員には誰でも会える」ということを、なかなか多くの人が思いつかない現状があります。

 

「街ゆく人にアンケートをとりました」では、社会問題化するための根拠として薄い。ただ、適切な専門知の下支えとともに、「日本社会の何割がこういう状況です」「この政策を求めていて、この政策が効きます」と示せる人は少ないのが現状です。

 

繋がり、調査し、発信し、議論を起こし、社会のあり方を考え直す。持続的に社会課題解決に取り組むための母体を作ります。

 

(荻上チキ)



所長・理事プロフィール


©Kei Sato / Dialogue for People         

所長 荻上 チキ

 1981年兵庫県生まれ。評論家。メディア論を中心に、政治経済、社会問題、文化現象まで幅広く論じる。NPO法人ストップいじめ!ナビ代表理事。ラジオ番組『荻上チキ・Session』(TBSラジオ)メインパーソナリティ。2015年度、2016年度ギャラクシー賞を受賞(DJパーソナリティ賞およびラジオ部門大賞)。著書に『いじめを生む教室』(PHP新書)、『みらいめがね』(暮しの手帖社)など多数。

理事 若林 直子

1975年東京都生まれ。PRコンサルタント、コーディネーター。社会課題解決事業を中心としたPRを行う。遺児家庭支援の「あしなが育英会」、子どもの貧困問題の解決を目指すNPO法人キッズドア、ダイバーシティ&インクルーシブな社会を目指す「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」、途上国の子ども支援「ワールド・ビジョン ジャパン」、社会起業家育成組織NPO法人ETIC.、文部科学省「トビタテ!留学」ジャパン、ジャーナリスト伊藤詩織氏、エッセイスト小島慶子氏らとのコロナで困窮する人たちをサポートする「ひとりじゃないよプロジェクト」他多数。