3月25日にジャーナリストの伊藤詩織氏による衆議院議員杉田水脈氏への提訴判決言い渡しが行われます。これで、2020年6月8日にはすみとしこ氏他2名、同年8月20日に大澤昇平氏、杉田水脈氏に対し行われた誹謗中傷裁判はすべて一審判決が出揃うことになります。
一般社団法人社会調査支援機構チキラボでは、伊藤詩織さんに対するネット上での誹謗中傷件数の推移の調査を実施しました。
伊藤詩織氏が、2017年9月28日に「望まない性行為により精神的苦痛を受けた」として民事訴訟を起こし、10月18日に日本外国特派員協会で会見を行った後から続いてきた伊藤氏へのネットでの誹謗中傷が、その後いくつかの裁判結果などを経て、どう推移してきたのか、また今回杉田水脈氏に対する「いいね」を押したことへの訴訟提起の意味、そもそも「いいね」とは何か、ということについて、また25日の判決の結果を受けて、荻上チキがお話しします。
【日時】:3月25日㈮ 20時30分から
【配信方法】YouTube配信(https://youtu.be/ow1NM5bDwJU)
【登壇者】
荻上チキ(一般社団法人社会調査支援機構チキラボ代表理事)
伊藤詩織
【内容】
- 伊藤詩織氏に対するネットでの誹謗中傷件数の推移調査について
- 「いいね」訴訟について
- 今回の判決結果を受けて
※セミナー後半は記者の方からの質問を受け付けます
【調査手法について】
伊藤詩織氏に言及したツイート数は数十万を超える膨大な数。そのうち今回は、会見、訴訟提起、判決、特集番組放送など、社会的イベントがあった17日分を指定。それぞれのイベント後の3日分と、イベント前の3日分のデータを抽出し、比較していった。その数は、約12万6千件。
そのデータからサンプル抽出した約9000件のデータを目視で分類。誹謗中傷的書き込みの推移を明らかにした。